『このコラムは、年6回パートナー企業様向けに発行しているリーフレット、「LANDMASTER NEWS」に掲載されたものです。』
ランドマスター事業開始が2014年の4月ですから、丸4年の歳月をかけて、損益分岐点を超えることができました。事業自体の拡大スピードを考えると、そもそも月次の黒字化まで丸5年、60ヶ月かかる事業計画でしたが、拡大スピードを抑え、1年前倒しで黒字化を達成致しました。
ここで事業の拡大スピードを抑えたきっかけは、昨年秋口からの営業担当者数名の退職です。転職内容を聞くと、彼らの転職先は歴史もある立派な企業で、更に提示内容は当社より良い雇用条件です。
パートナー企業の経営者の皆様におかれましては、不動産営業スタッフの採用が困難な状況であることも、若い皆さんがステップアップできる転職市場が活気付いていることも、お気づきのこととは思いますが、私もここまでとは思っていませんでした。
このことから当社では、支店展開やスタッフの採用活動を一時ストップし、社員数に頼らない仕組み作りや、責任所在が明確化できるピラミッド型の組織作り、事業に対してよりコミットしたスタッフが報われる、結果を重視した公平な評価システム作りを進めています。
具体的には、電子署名を利用した新規契約・更新契約等のペーパーレス化、またパートナー企業様とのマスターリース契約においても電子化を可能にするシステム作りに取り掛かっており、不動産業に於ける何かと手間のかかる部分を簡素化し、よりローコストなオペレーションを実現していきます。
「屏風と商売は広げすぎると倒れる」ということわざがあるように、このような成長スピードを抑制した「踊り場」作りも長期的な事業拡大には必要な事ではないかと考えております。
今後も、より一層パートナー企業様のお役に立てるよう、スタッフ一同精進してまいりますのでご指導の程、宜しくお願い申し上げます。